ちょっと考えた

本末転倒  No.10
今、千年前の人間がこの時代に生きていたら、世界中でもっとも広く信仰されている宗教は「貨幣経済」で、神は「お金」であると思う事でしょう。
本来お金とは何でしょう。
それは、目的のものを得るための手段であり、道具の一つです。
お金とは本来、目的とはなり得ない性質のものです。
しかし、今、これら目標となり得ないものが目標となっています。
お金を得る事が目標。
とりあえずお金があったら、、
とりあえず車のエンジンをかけてから行き先を決めかねて、腕組みをしながら、1日2日1週間と動かず、飢え死にしてしまう人がいるわけがありません。
しかし今の社会は、そんなばかげた事をしているとしか思えません。
今、景気回復が緊急命題という事は、絶対の真理のごとく語られています。
とにかく景気回復、今日本経済は沈没寸前。
景気を回復して何をするのでしょう。
あのバブルといわれた時期のように、会社が莫大な利益を上げて何をするのでしょう。
又次にくるであろう不況の準備にでも使うのでしょうか。
目的というものがまったくといっていいほど語られていません。
景気の回復というものも、手段の一つであってそれ自体が目的ではありません。
景気さえ回復さえすれば、全てがかなうと言わんばかりの報道です。
そして、景気回復のための唯一無二の手段が、金融再生だそうです。
その金融再生方法1つとってみても訳が解りません。
「銀行がつぶれると大変だ、金融不安が起こり世界恐慌の引き金を引く事になる。」
「そのために銀行に体力をつけさせなければならない。」
民間企業である限り、どんな大きな銀行でもつぶれてもいいんです。
政府がやるべき事は、銀行がつぶれても金融不安がおきないような方策をとる事なのです。
銀行がつぶれたら誰がどのように困るのか、1つ1つを検証して、つぶれた事によって不利益を被るべきでない、人、企業が不利益をこおむらない様にするべきなのです。
銀行をつぶさない、これは1番安直で、不利益を被るべき人が被らず、不利益を被るべきではない人が被る方法でしょう。
国は企業と違いつぶれるわけには行きません。破産するわけにも行きません。
金融業界救済のために、景気回復のために、直接的、間接的に使われたお金は必ず返さなければいけません。
そのお金は、金融業界が千年ローンで返すわけでも、無駄づかいをしてきた官僚や政治家たちがローンを組んで払うわけでもありません。
国民一人一人が借りた覚えのないローンを組まされるのです。
そして2002年からは、ペイオフの時代、自己責任の時代だそうです。
保険料は個人が毎月きちっと払わされ、何かがあった時、保険金を受け取るのは、「会社」という事と同じではないでしょうか。
日本政府のスタンスは、「強きを助け、弱きは政府が助けた強きに助けてもらいなさい。」というものです。
しかし、助けられた強きは、自分自身がもっと強くなるために努力をして、弱きを助ける事は決してありません。
お金が神さまなのは日本だけではありません。
しかし、日本は、まさに「南国のありとキリギリス。」
来るはずの無い冬のために働いて、冬などこないうちに寿命を迎えてしまうのでしょう。
数年前、私の知人がパジェロを買いました。
最高のクラスのもので、500万近かったそうです。
その時私は、車2台、家1件を所有していました。
車は両方とも新車で、家も3LDKほどの新築です。ただし、車1台と、家1件はタイで所有していたのですが。
私の車2台、家1件の取得金額をたしてみました。
その結果、何と、金額面では車2台と家1件が、たった1台の車、パジェロ1台に負けてしまったのです。
お金に絶対的な価値は存在しません。
1998/11/16

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