ちょっと考えた

タイ人農業研修生問題について(Part4)  No.5
10月20日タイ人研修生たちは帰国しました。
彼達はどんな気持ちで帰国の途についたのでしょうか。
前日数人の研修生と一緒にショッピングに行き、彼らのさばさばした表情に救われる思いがしました。
それにしてもこの事業、私には理解できない事が余りにも多すぎます。
受け入れ農家は協会に月あたり4万円、研修生に4万円、それに研修生には3食食べさせて部屋も提供しなければなりません。
結局受け入れ農家の手出しは月10万円を軽く超えます。それも計画では研修期間は1年間、年あたり120万円以上かかることになってしまうのです。
見返りを期待しない善意のボランティア事業にこれだけのお金を支払うのでしょうか?
そんなお金持ちの慈善家が、熊本県の、しかも限られた地域の農家という限られた職種の中に何十人も居るというのでしょうか?
この計画の根本に関わる部分に大きな嘘があります。
この研修事業をおこなった国際農友会とはどのような団体なのでしょうか。
この団体を中心になって運営している人たちは、40代以降の農家の人たちですが、そのほとんどの人たちが若いころアメリカで1.2年の農業研修を受けた人たちです。
「言葉も何も分からないところでおれたちは牛か馬のように働いてきた。その時はとてもきつかったけど、あとで大変役に立った。」
というような研修内容だったそうですが、実はこの研修事業、アメリカで低賃金労働斡旋事業ではないかと問題になり中断されたという、いわく付きの研修事業だったようです。
彼ら元研修生たちが、1990年の入管法改正にあわせて、県の農政部経営普及課の監督のもと設立されたのがこの協会です。
公益法人ですから特定の会員の利益になる事業は出来ません。
しかし、設立当初からこの協会のおこなった事業は今まで書いてきた様な、ボランティアや国際貢献、国際交流をうたった外国人労働斡旋事業でした。
税金を公的資金と言い換え、WAR(戦争)マニュアルをガイドラインと言い換えても平気な日本ですから、労働を研修と言い換えても平気なのでしょう。
みんな知っていたはずです。法人の認可をした県も、入管も、そしてこの協会の人々も。
しかし、その当事者たちにはほとんど問題意識がありません。見事に日本の体質が反映されています。
もう時代が扉を押し開けているのです。
外国人労働者を入れるか入れないかという事はすでに論議の対象ではありません。
どのように外国人労働者を雇用して行くかが迫られている問題なのです。
日系人以外の外国人は研修生という皮をかぶらなければ合法的に労働できない、というわけの分からない仕組みを作っているうちに、すでに日本人が働きたがらない、不法労働者がいなければなり立たない職場がいくつも出来上がっています。
最後にこの協会に対して一言、いや2言。
「私は又研修生がくるらしいということを知った日から手を合わせて来るな来るなと祈っていました。
問題が起きることは分かっていました。
この事業はあなたがた協会の事業です、私たちがタイ人研修生から相談を受けていたのは本来あなたたちがやるべきことをやらなかったからなのです。」
「自分で自分の尻ぐらい拭きなさい。
そして、汚れた尻の上にパンツをはいても臭いだけだ。
私はあなたがたがいい加減なことをするからどんなに迷惑したと思ってるんだ。」
1997/11/24

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